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【初心者向け】派遣と業務委託の違いって?わかりやすく解説!

今回のテーマは派遣と業務委託の違いについてです。社外の人材に業務をアウトソーシングする企業も多いと思います。そこで今回は、初めてアウトソーシングの導入をご検討の企業様に向けて「派遣」と「業務委託」の違いをご紹介いたします。

はじめまして。富山県、石川県、愛知県で人材派遣サービスを提供しているCUBEです。
「CUBEのハケン塾」ではワークライフバランスを加味した就業が実現できる派遣という働き方について詳しく解説しています!

派遣や業務委託といった社外のリソースに業務を任せることは、業務の効率化やコストダウンなど、企業にとってもメリットがあります。しかし派遣と業務委託には違いがあり、異なる仕組みを持っています。二つの違いからメリット、デメリットなどをわかりやすく解説いたします。

 

派遣ってなに?

派遣とは、派遣元である派遣会社と雇用契約を結び、就業先である派遣先企業で働く仕組みで、派遣社員は就業先の指揮命令に従い業務をおこないます。同じ職場かつ同じ業務に従事できるのは最長3年という期間に定めがあり、だいたい2~3カ月ごとに派遣社員と派遣先企業の同意の元、契約更新をしていきます。その多くが時給制で働いた実働時間に基づいて給与が算出され、派遣会社から支払われます。また、福利厚生なども派遣元である派遣会社に準じます。

 

業務委託ってなに?

業務委託とは、業務を、外部の企業や個人などに委託する契約のことです。委託者が受託者に仕事を依頼し、その成果物や特定の行為に対して対価を支払うという仕組みで、両者に雇用関係は存在しません。「請負契約」と「委任・準委任契約」があります。例えば、「ポスターデザインの作成」、「WEBサイトの作成」など成果物に対して報酬が支払われる「請負」と、弁護士や税理士などに法律行為を委託する「委任契約」、法律行為以外の業務(例えば、スクールの講師をプロの音楽家に依頼する、WEBサイトの保守管理を任せるなど)を委託する「準委任契約」があります。

 

業務委託と派遣のメリット・デメリット

次に、業務委託と派遣のメリットとデメリットを見ていきましょう。

業務委託のメリット

「業務委託」のメリットは、人材の育成コストがかからないという点です。社内の人材育成において、さまざまなスキルや知識を身に付けるためには時間がかかり、当然コストもかかります。しかし、専門性の高い仕事になればなるほど、外部のプロに委託することで、社内の人材育成のコストや時間を節約しながら、クオリティが高い成果を得ることができます。また、業務委託に任せた分、社内の人材の有効活用ができ、企業の生産性を高めることに繋がります。

 

業務委託のデメリット

業務委託のデメリットは、まず初めて仕事をお願いする企業や個人と業務委託契約を結ぶ際に、受託者のスキルがどれくらいのレベルなのかを判断するのが難しいという点が挙げられます。委託者が求める期待値以下の成果物しか得られず、かえってコストが割高に感じてしまうケースもあります。また、委託する業務に関して、社内のノウハウ構築や教育に結びつかないという落とし穴も。定期的に業務に関するレポートの提出を必須とする契約内容にするなど工夫次第では、ある程度のノウハウは得ることができますが、それでも不完全であることは否めません。

 

派遣のメリット

派遣のメリットは、必要な時に人材を素早く確保できるという点です。派遣会社にはさまざまなスキルを持った人材が登録しています。依頼をすれば、企業が必要としている適切な人材を探してくれますので、自社で求人広告を出すなど、一から人材を確保する手間が省けます。万が一、何か問題が起こったとしても派遣会社が間に入りしっかりとフォローしてくれますので安心です。また、企業側は自社で人材の管理をしなくてもよいので、それにかかるコストも削減できます。

 

派遣のデメリット

派遣のデメリットは、任せる業務によっては、ある程度の育成期間は必要なので、業務委託に比べると育成コストがかかる点です。また、基本的に同じ人物の派遣期間は、最長3年と定められているため、期間終了後に、新たな人材が必要となってしまう点がデメリットです。しかし、紹介予定派遣や、無期雇用派遣などの制度がありますので派遣会社と相談しながら効率よく人材を確保することが可能です。

 

業務委託と派遣の違い

業務委託と派遣の違いをみていきましょう。

 

違い① 報酬の決定方法

報酬の決定方法ですが、
・派遣…業務をおこなった時間
・業務委託…仕事内容や成果物
に対して、報酬額が決定し支払われます。

 

違い②企業との契約

契約に関しては、
・派遣…派遣社員を雇用する派遣会社と契約を結ぶ
・業務委託…委託者である企業と受託者である企業または個人と契約を結ぶ
というように、当然、依頼する企業との契約の結び方も異なります。

 

違い③企業側の意図(目的)

次に、企業側が派遣や業務委託を選択する意図や目的にも違いがあります。
・派遣…不足している人材を補うため
・業務委託…指定する業務の遂行及び納品


派遣は人材に対して、業務委託は、成果物に対して、というように企業側が期待する視点や目的が違っています。このような違いがありますので、効率よく生産性をあげるためにも、自社の状況や何が不足しているのかを見極めながら、派遣や業務委託などを臨機応変に取り入れることをおすすめします。

 

ここまで両者を比べてきましたが、一般的に専門性が高い業務、例えば、税務・法務関係などの税理士や弁護士の知識や資格が必要な業務や、WEBサイトの構築やデザインなどクリエイティブな業務に関して業務委託を利用している企業が多いです。
一方、自社の人材不足に悩んでいる企業にとっては、人材を補うことを目的とする派遣を利用しているケースがほとんどです。短期、中期、長期に渡って柔軟に人材を補充することができますのでおすすめです。

 

派遣を活用する企業の声

最後に、CUBEに寄せられた企業様からの派遣の活用事例をご紹介します。

 

A社 (業種:製造業)

繁忙期で急に人手が足りなくなり、すぐにでも人材を必要とされていたA社様。お電話にてCUBEにご依頼をいただきました。お急ぎだということで、迅速にマッチングをおこない、未経験者1名と経験者1名をそれぞれ1週間以内に、就業まで導きました。2名の派遣社員のおかげで繁忙期を乗りこえることができて、大変ご満足いただけました。

 

B社 (業種:建設業)

CADの業務をしていた社員が退職したため、CADを扱える人材を必要とされていたB社様。自社で採用活動を始めたものの、なかなかよい人材が見つからなかったためCUBEを利用されることに。ご依頼をお受けしてから約2カ月でマッチングに成功し、紹介予定派遣として弊社から1名を派遣しました。その後、双方の合意の元、正社員登用になり、優秀な人材を正社員として迎えることができたと大変喜んでいただけました。

 

まとめ

いかがでしたか?派遣と業務委託の違いと両者のメリットとデメリットがわかりました。目的に応じて、上手に活用していただくことをおすすめします。

CUBEでは、お客様の人材に関するお困りごとに耳を傾け、各企業様のニーズに沿った人材サービスのご提案をさせていただいております。ぜひ、お気軽にご相談ください。